フィラメントを交換したら糸引きや表面の荒れがでた
同じ種類のフィラメントなのに、交換したら糸引きや表面の荒れがでた場合
解決方法としては、フィラメントの乾燥をお試しください。

フィラメントは湿度に弱く、特に日本は梅雨や夏場は多湿である為 対策が必要となります。
また新品未開封のフィラメントでも吸湿していることがございます。
水分を含むフィラメントはノズルの先から出てくるとき、その水分が水蒸気破裂を伴って穴をあけ造形面を荒らします。また、リトラクトを妨げ糸引きの原因にもなります。
プラスチックが内部の湿度が多いと、水分子が蒸気に変わり、造形プロセス中に表面の荒れや目に見える隙間、気泡が発生します。 吸収された水分は可塑剤として作用し、ガラス転移温度とプラスチックの強度を低下させることがわかっています。

基本的にフィラメントは造形前に準備として除湿することを勧めます。除湿温度と時間はフィラメントの種類によって変わってきます。
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最大乾燥温度
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この温度は、フィラメント、リール、またはその両方の変形の危険が無い範囲で行ってください。
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乾燥時間
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これは素材の水分飽和状態によって異なります。数週間または数か月間放置されている場合は、水分を追い出すために、乾燥時間を長くする必要があります。PEEK、PEIのような高温の材料は、水分の吸収が遅いため乾燥に時間がかかる場合があります。
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ナイロン
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ナイロンで造形する人は誰でも、それがどれだけ速く湿気を吸収するか、そしてこれが造形の品質に大きく影響することを知っています。ナイロンの乾燥には90 °C、少なくとも4時間を推奨しますが、これが出発点です。水分飽和状態のナイロンは、十分な乾燥が得られるまで、24時間以上かかる場合があります。造形中も乾燥材を入れた専用のフィラメントボックスで保管しながら造形してください。
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換気
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これらのプラスチック材料の処理中に良好な空気品質を確保するために、造形中またはフィラメントの乾燥中を問わず、適切な換気を行ってください。
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保管
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加熱によって追い出された湿気はすぐに戻ることはありませんが、雨季など湿度が高い時期は特に注意が必要です。専用の保管庫で防湿することを強くお勧めします。
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